無駄遣いは贅沢。

無駄遣いは楽しい贅沢

外貨に関する備忘録です。

外貨を保有する方法についてと、それらについて掛かる税金や手数料について調べてみました。

 

種類について

「外貨を購入する」と「外貨を保有する」という手段として、ざっと以下の方法が考えられます。

  • 外貨預金
  • MMF(外貨建て)
  • FX
  • ETF(外国債券)

 

外貨預金

特徴としては、

  • FXやMMFと比べて円と外貨の交換手数料等が高いことが多い
  • ペイオフ対象外なので破綻したときに保護されない
  • 為替差益は雑所得となる

「外貨を購入する」という観点からはFXに劣り、「外貨を保有する」という観点からはMMFETFに劣ります。正直、他の手段に比べ不利な点が多く、MMFやFXといった手段があれば不要な手段だと思います。

ただしFXを使用しなかった場合において、「外貨を購入する」という観点からはMMF(外貨建て)を円から直接買うより安くなることはあります。例えばSBI証券だとドルの為替手数料が±25銭ですが、住信SBIネット銀行だとドルの為替手数料は±4銭になります。

 

 MMF(外貨建て)

 特徴としては、

  • FXと比べて円と外貨の交換手数料等が高い
  • 分別管理のため保護される
  • 為替差益は申告分離課税となる

「外貨を買う」という観点ではFXより手数料が高くに劣るかもしれません。ただ「外貨を保有する」という観点では、MMFは実際に短期金融商品を実際に買っているという点でFXと大きく違うところです。

そもそもMMFとFXとは同じ土俵の手段ではないと思います。具体的に言えば、例えばSBI証券ではドルでMMF(ドル建て)を買う場合は手数料は掛かりません。そのため余っているドルをMMF保有する場合などに使用することになると思います。

 

 FX

 特徴としては、

  • 交換手数料等が安い
  • 分別管理のため保護される
  • 為替差益は申告分離課税となる

「外貨を買う」という観点で手数料が最も安いのがFXになります。では「外貨を保有する」という観点ではどうでしょうか。そもそもFXに「外貨を保有する」と言う観点があるのか、と言う気がします。FXは外貨を売買して為替差益を得るための道具だとおもいます。

 

ETF(外国債券)

特徴としては、

  • 短期から長期まで自由な期間の債券を選べる
  • 分別管理のため保護される
  • 為替差益は申告分離課税となる

4つを比べたとき「外貨を保有する」と言う観点では、ETF以上のものはありません。FXとは逆に、ETFについては「外貨を買う」と言う意味は「決済をする 」と言う意味でしかありません。ETFはもはや「外貨を保有する」と言う観点でしか話しはできないでしょう。比較するとすれば、対象はMMF(外貨建て)のみになります。

なお、MMFと違い、外貨決済をしたとしても株式と同じ購入手数料が掛かるので、アセットアロケーションのために頻繁に売買をするのであれば、手数料の掛からないMMFの方が良いでしょう。