読書。(年収は「住むところ」で決まる)
本のタイトルは興味を引くようにあえて刺激的につけたのかなって感じがします。ただし内容はまっとう、軽い感じでもなく読み応えがあって面白かったです。
本書の紹介文に「成長する都市の高卒者の給料は衰退する都市の大卒者の給料よりも高い。」と書かれていましたが、スナツブがこれを見たときの感想は「それはそうでしょう」です。
スナツブが地方出身者ゆえか就職活動をした際に一番驚いたことは、地方には職がほとんどないことです。(逆に東京では求人が非常に多かったことです。)スナツブの地元はいわゆる地方中枢都市で、さらに小さな都市よりも求人はあったはずです。ですが、地元の大学を卒業した友人達も職を求めて東京に出て行く人が少なくありませんでした。そんな意識があったので「それはそうでしょう、東京と地方を比べたら・・・。」と。
もっとも本書の主眼はそこではなく、賃金格差が生じる仕組みなどをデータを元に考察しています。
また同時に、
・産業の(製造業の)空洞化
・情報化社会の到来による地理的制約の解放
・大企業以外の雇用
こういったことが世で言われていることとは違うと書いてあります。
なお、ちなみに本書はアメリカが主体の話しです。日本を含めた他国の事例も多少は出てきますがどこまで当てはまるかは不明です。